また、北海道産小麦使用のクッキーといった地元の食材を使う焼き菓子は人気が高い。今後、商品は順次増やしていく予定だという。

“売れる”モノづくりへの転換を目指す

さらに、消費者が求めている“売れる”モノづくりにも今後は取り組み、福祉の現場で生産された商品への“何となく古めかしい”や、“おしゃれ感が少ない”といったイメージを変え、工賃の向上につなげていく。


プロテック代表取締役の小松麻衣さんは、「私自身は2023年に父親が創業した会社を承継しました。事業所運営について数多く現場の声を聞くなかで、せっかく丁寧に作られたのに、売れずに行き場を失った品が増えていく現状をどうにかしなければいけないとずっと感じてきました。『正しい価格で販売し、購入者に喜んでいただき、その正当な対価を生産した障がい者自身が受け取ることで、社会的つながりを自覚するきっかけにしてほしい』と感じています。サイト運営の当事者として一緒に汗を流し、このことに取り組む決意です。(後略)」とコメントしている。

就労継続支援事業所が生産した商品を取り扱うオンラインストア「Omusubi」で、丁寧に作られた品々を手に入れてみては。

Omusubi:https://omusubi.netshop.jp
プロテック:https://www.protech-web.co.jp

※北海道における平均工賃:https://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/shf/ko-chin.html

(山本えり)