「仮想通貨は儲かりそうだが、その分リスクが高そう」「そもそも投資超初心者ができるのか?」となかなか投資に踏み切れない人も多いはずだ。一体どんな人が仮想通貨投資に向いている、または向いていないのだろうか?

仮想通貨投資に向いている人の5つの特徴

仮想通貨の将来に期待している人

仮想通貨はまだまだ発展途上の通貨といっても過言ではない。技術面では伸びしろがあり、今後ますます利便性が増す可能性を秘めている。「もしかしたら日常で使われているお金の役割を仮想通貨が担うようになるかも」――。そんな仮想通貨の将来性に対して投資をしているのであれば、仮に相場が乱高下してもパニックになることは少ないだろう。

利益・損失を機械的に確定できる人

長期保有ではなく短期売買で利益を上げたいと考えているなら、利益・損失の確定を機械的に行える人のほうが向いていると言える。「もう少し上がるだろう」「すぐに元の価格に戻るだろう」と考えて取引のタイミングを逃す人は少なくない。人間は欲が出てしまう生き物であるが、自分を律して機械的に取引を行える人のほうが上手くいくケースが多い。

自分で情報を収集できる人

今や仮想通貨の情報はネットや雑誌など至る所に溢れているうえ、仮想通貨に使われている技術は日進月歩で進化し続けている。それらの情報を自らの知識として吸収し、投資判断の材料にできる人は、仮想通貨投資で成功する可能性は高くなる。

他人の意見に惑わされない人

SNSなどでは「今後、この仮想通貨が上がるはず」といった内容の発言をしている人が多くいる。中には「インフルエンサーの人が話題にしていた」といった理由で仮想通貨を購入する人もいるが、そのような声に惑わされてはいけない。他人の意見は参考にとどめて鵜呑みにせず、自分で正しい情報かどうかを確認し、自己判断で投資対象を決めることが大切だ。

資産に余裕があり、ある程度のリスクを許容できる人

仮想通貨は乱高下が激しいため、現物取引であっても損失が膨らんでしまうことが考えられる。また、仮想通貨の価格が下落した際には追加資金を投入するケースも考えられるので、資産にある程度の余裕がある時に投資をするのが理想だ。

仮想通貨投資に向いていない人の5つの特徴

相場が大きく動いている時にパニックに陥りやすい人

仮想通貨は価格が乱高下しやすいのが特徴だ。価格が大きく動くとパニックになってしまう気持ちは分かるが、自分を見失って慌てて売買をしてしまうと失敗するケースが多い。

相場を気にしすぎて他のことが手につかなくなる人

仮想通貨は原則、24時間365日取引することができる。休場がない分、相場を気にしすぎてしまう人は四六時中心配で、仕事やプライベートに影響が出る恐れがあるので注意が必要だ。

他人の情報に振り回される人

ブログやSNS等で特定の仮想通貨を勧める記事やコメントが紹介されることがあるが、その情報を鵜呑みにして取引をする人は仮想通貨投資に向いていないと言える。情報は自分で吟味し、取捨選択してこそ意味がある。よく調べずに買ってしまうと最悪の場合、詐欺まがいの仮想通貨を買ってしまうことも考えられる。

余剰資金がない人

仮想通貨は価格が何倍にもなる可能性があるが、その逆も考えられる。確かに仮想通貨投資には夢があるが、間違っても全財産を使った博打のような投資を行ってはいけない。

なかなか行動できない人

仮想通貨に興味はあるけど、なかなか投資に踏み切れないという人よりも、多少のリスクを取って投資をした人のほうが、先行者利益を得られる場合もある。自身で情報を吟味した上で、思い切って行動(投資)にしたほうが良い結果に繋がる可能性があるうえ、何より貴重な経験(財産)になる。

仮想通貨であっても投資の本質は同じ

投資対象が仮想通貨であっても、株式や外国為替などへの投資と基本は変わらない。確かに値動きは激しいが、自分自身のルールや考え、目的をしっかり持つことが重要だ。そしてどれだけ勉強して経験を積んでも慢心せず、常に学び、リスクをコントロールしながら投資に臨む気持ちを忘れてはいけない。

文・春美 悠(ファイナンシャル・プランナー)/MONEY TIMES

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