「在籍するグループがリリースするシングル、アルバムに関しては“オリコン1位”にこだわり、自社のグループを上回る売り上げを記録しそうなアーティストの新譜の情報をあらかじめキャッチし、リリース日をずらすといった事前工作まで行っていたほどです」(スポーツ紙の芸能担当記者)

 だが、創業者のジャニー喜多川氏による性加害問題が世間の物議を醸して以来、体制変更を余儀なくされてかつての勢いを失った今の旧ジャニーズ事務所には、そうした調整を行うだけの余力はなくなったのかもしれない。

「もはや、STARTO社は事務所を運営するのに忙殺されて、“オリコン1位”を獲得するかは最優先事項ではなくなっているのでしょう。STARTO社は、全国のCDショップにおいて特典がもらえる抽選会の開催を告知。同曲のCDを1枚購入すると1回抽選ができ、当選者はメンバーの写真を使用したB5サイズクリアファイルかA4サイズクリアポスターがもらえるという、いわば“正攻法”の販促プロモーションを展開。音楽不況のさなか、20万枚超えは確かに立派な数字ですが、それでも売り上げを伸ばすことはできませんでした」(レコード会社スタッフ)

かつて、1995年に阪神・淡路大震災が発生した際には、関西出身のメンバーが在籍するTOKIO、V6、KinKi Kidsの3組が集ったチャリティーユニット「J-FRIENDS」が結成され、最初にリリースしたシングル「明日が聴こえる」は売り上げ枚数100万枚を突破。

20年には、新型コロナウイルス感染拡大防止の支援活動「Smile Up! Project」の一環として所属グループ15組、75人のタレントにより結成されたチャリティーユニットTwenty★Twentyが、Mr.Childrenの桜井和寿により書き下ろし提供されたチャリティーソング「smile」をリリース。同年6月のデジタル配信に続き、8月にリリースされたシングルCDは売り上げ枚数51万枚を記録したものだが……。