ポイント投資のひとつ「ポイント運用」は、買い物などで貯まったポイントを元手にしてポイントを増やせるサービスです。普段使っている共通ポイントにもポイントごとに運用サービスがあり、うまく運用すればポイントを倍にできるかもしれません。
dポイントを増やしたいならドコモ「dポイント投資」──8割以上がポイント増?
「ポイント投資」が証券会社を通じてポイントを現金に換えて株や投資信託などを買うのに対して、「ポイント運用」はポイントをそのまま運用してポイントを増やす投資方法です。ポイントの増減が目的であり、分配金や配当金もなく、いわば疑似投資ともいえるでしょう。
「ポイント運用」では、証券会社に口座をつくる必要がないので手軽に始められるほか、各社のサービスごとに用意された投資コースを選ぶだけでいいので専門知識も不要、さらに運用している間はポイントの有効期限切れを防げるといったメリットもあります。
日常生活で使っている共通ポイントを運用するには各ポイントのサービスを利用する必要があり、たとえばdポイントを運用できるのは「dポイント投資」というサービスです。サービス名にはポイント投資とありますが、一般的にいう「ポイント運用」です。
dポイント投資には投資先のコースが11種類あり、これらを自由に組み合わせて1ポイントから投資できます。
ポイントの追加も自由で、増えたdポイントを引き出して買い物などに使えます。
dポイント投資を利用した人の88%以上がポイントを増やしているという実績もありますので、ポイントを増やしたいdポイントユーザーにとっては安全な投資先といえるかもしれません。
今ならマネックス証券に口座を開設するなどで最大4,000dポイント、さらにdカード GOLDを持っていて、マネックス証券で積み立てを始めるなどすると、最大15,000dポイントもらえるキャンペーンをやっています。ポイント運用を通して投資に興味をもった人は本格的な投資に挑戦してみるのもいいかもしれません。
楽天ポイント、PayPayポイントを増やすには──ポイントが2倍に増える?
楽天ポイントのポイント運用ができる「ポイント運用by楽天PointClub」では、同サービスの集計によると95%の人がポイントを増やしています。
100ポイントから運用でき、日々の値動きが大きく積極的な運用を目指すアクティブコースと、日々の値動きが小さく安定的な運用を目指すバランスコースという2つのコースから選べます。
どちらのコースも長期運用によってポイント増が見込め、500ポイントを5年間運用したところ2.2倍の1117ポイントになった実績も出ています。
PayPayポイントは「PayPayポイント運用」というサービスで1ポイントからポイント運用ができ、運用残高のなかからいつでもPayPayポイントにチャージできます。
選べるコースは全7種類で、長期運用向けは金の価格に連動する「ゴールドコース」、アメリカを代表する複数企業に分散運用する「スタンダードコース」の2つ、短期運用向けはアップル、マイクロソフトなどナスダック市場の代表的な100企業に分散投資する「テクノロジーコース」など5つがあります。
日々の運用状況をスマホから確認でき、ポイントの追加も自由にできますが、100ポイント以上の追加には手数料が1%かかるので注意したほうがいいでしょう。
Pontaポイントの運用サービスは選択肢が少ないのがデメリット?
Pontaポイントは「au PAYポイント運用」でポイント運用でき、100Pontaポイントから1ポイント単位で利用できます。
貯まったポイントをいつでも引き出して使えるのは他のサービスと変わりませんが、選べるコースが投資信託に連動した1つしかないので投資をしている感覚はあまり得られないかもしれません。
ポイント運用の共通するデメリットとして、運用の選択肢が限られることがあります。ポイント運用では、ポイントが増えるまでに時間がかかる場合が多く、比較的気長に取り組む必要がある点にも注意が必要です。
もちろんポイント運用も投資の一種ですから、ポイントが減る可能性がある点も理解しておきましょう。
文・江口剛(フリーライター/販促ディレクター)
広告会社で制作物のディレクション、ライティング、プランニング業務に従事。10年ほど前から企業ホームページのコピーライティングやWebメディアの記事執筆を中心にフリーライターとして活動をはじめました。現在は広告・販促の仕事に携わりながらマネー系、マーケティング系の記事を中心に執筆しています。
編集・fuelle編集部