「格式の美 ―丸紅コレクションの能装束―」が、9月25日(水)~10月26日(土)の期間、丸紅ギャラリーで開催される。

「格式の美 ―丸紅コレクションの能装束―」について

「格式の美 ―丸紅コレクションの能装束―」は、丸紅が所蔵する400点以上の染織品コレクションの中から、能装束に焦点を当て紹介する企画展だ。

室町時代に世阿弥によって大成された能楽は、桃山時代に戦国武将を中心に愛好され、江戸時代には、武家の式楽(公的な儀式で演じられる芸能)として大名らによって嗜まれた長い歴史を持つ日本の伝統芸能。

丸紅の前身である丸紅商店時代に発足した「染織名品研究會(名品會)」では、大正時代末期から昭和時代初期にかけ、呉服制作の研究資料として染織作品の蒐集を行っていた。

その中で、名品會は日本の染織技術の粋が集められた衣装として能装束に注目し、大名家伝来品を含む江戸時代から明治時代の能装束を蒐集して、古来の技術や意匠の探究・創作を行ったという。

同展では、名品會により蒐集された江戸時代から明治時代の能装束と装身具、国立能楽堂所蔵の能面を展示し、能装束に秘められた格調高い日本の美意識を紹介していく。

丸紅ギャラリーについて

丸紅は、1858年の創業から現在まで続く繊維に関わるビジネスを通じて蒐集・保全してきた江戸期を中心とする古い時代の染織品(着物、能装束、裂など)や染織図案、1960~70年代にアートビジネスに携わる中で入手した西欧絵画、さらに染織図案の接点などから画家本人や画商を通じて蒐集された近代日本絵画を「丸紅コレクション」としている。

2021年11月に開館した丸紅ギャラリーでは、「古今東西の美が共鳴する空間」をコンセプトとして、丸紅コレクションを中心にさまざまなテーマで展覧会を行っている。

ギャラリーの入館料は一般500円。現金は利用できないので、交通系IC、クレジットカード、QRコード決済などキャッシュレス決済を利用しよう。