こみあげさんのような、自由な選択を夢みる人は少なくありません。その選択を叶える1つの手段がSNS収益かもしれません。こみあげさんも、旅に出る前から着々と準備をしていたとか。非常に順調な滑り出しにも感じますが、実際のお財布事情は、「安定はしていない」といいます。

◆キャンピングカーを購入する直前に襲ってきた恐怖心

キャンピングカーの内部
キャンピングカーの内部
 決断からスタートまで、ここまで話を聞くとすごく順調というか、大きな反対もなく進んだのかなという印象ですが、実際はどうだったのでしょう。

「全然スムーズではなかったです。妻ともその後対話を何度も繰り返しましたし、準備はしていきましたが、計画が進むと同時に大きな恐怖心も出てきました。普通に考えたら生活のすべてを失う行為ですし、YouTubeチャンネルはやっていましたが、当時は収益化もままなっていませんでした。

訪問美容室もやってみましたが、初月の売上は6000円でした。自分の店を出すための貯金こそありましたが、チャレンジによって全部捨てることがとにかく怖くて、最後キャンピングカーを買おうとなったときに、決断できなくなってしまい、最後は、妻が購入を決断してくれたんです。旅に出始めたら不安も減り、マインドが上がりましたが、そこに至るまでは、葛藤や恐怖がつきまといました」

 いざ夢の実現が近づくと、人は怖くなると良く言います。こみあげさんも例外ではなく、最後は大きな恐怖との戦いだったそう。

◆出発直前までは周囲に明かさなかった

キャンプ
 キャンピングカーでの車中生活を友だちが思いついたなら、一般的な価値観で図るなら、ちょっと心配したくなるものです。出発前は、こうした決断をどう周りに報告したのか聞きました。

「車中生活を始めることは、事前には誰にも言いませんでした。両親にも、親しい友人にも言っていません。その理由は、他人の意見が入ると、そのつど僕たちの意思がブレると思ったからです。周りの雑音に勝てるほど、自分の意思も固まっていなかったんです。