◆積み重なっていった妙な違和感
しかし、数回Kさんとデートを繰り返した頃、理沙子さんの中では拭い去れない疑念が芽生えていました。共に過ごす時間は非常に楽しかったのですが、ところどころ彼の発言は矛盾が生じるのです。
フリーランスなはずなのに「出社」という発言が出たこと、彼女いない歴の年数が途中で変わっていることなど、とにかく挙げたらキリがありません。
最初は「会社に常駐しているタイプのフリーランスかな?」と思って質問をしたところ、彼は明らかにバツが悪そうに濁します。
このあたりから理沙子さんは妙な違和感を覚え、Kさんが発した言葉たちを思い返すことに。