◆お見送りは、ぼったくりチケット販売とともに

 窮屈&退屈な2時間を耐え、披露宴がやっと終了。そそくさと帰ろうとしたとき、司会者が

「今日演奏しましたみなさんが来月●●でミニコンサートを開きます。新婦がチケットをご用意しておりますので、ご興味のある方はお見送りの際に声をかけてください」

 とひとこと。嫌~な予感がしつつ会場を出ると……。

招待客
「本来なら新婦はお菓子とかお茶とかのプチギフトを持ってお見送りをしているところ、Nさんが持っているのはチケットの束。おめでたい席で『いかがですか?』と言われたら断りにくくみんな購入していたのですが、お値段なんと4000円!

 もう、ご祝儀とチケット代で稼ぐために披露宴を開いたのだとしか思えませんでした。もちろん、『あんなトコで真夏に式やるか!?』『あのクソつまんない演奏が4000円? ぼったくりでしょ』と帰り道は非難ごうごうでした」

 優しいNさんのイメージはすっかり非常識&銭ゲバへと変わり、同僚たちはみな微妙に距離を置くようになってしまったそうです。

 結婚式で他人に植え付けてしまった印象はなかなか拭(ぬぐ)えないので、“ケチ”と思われるのは致命的。いくら予算がなくても節約はほどほどに!

<TEXT/丸本綾乃>