宮城県旧宮崎町(加美町)

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、宮城県旧宮崎町(加美町)を写真とともに紹介する。

Vol.290/宮城県旧宮崎町(加美町)

旧小野田町から、次に向かったのは旧宮崎町。旧小野田町の北西の方角に位置し、真っ直ぐな道に市街地が現れた。宮崎県以外にも、宮崎の地名があることを知らなかった。都道府県の名前を持つ地名は、自分の想像以上に多いのかもしれない。

また、旧宮崎町ではかつて仙台藩の御用窯として、「切込焼」という陶磁器が栄えたそうだ。ただ、明治以降は生産が途絶えて、まだ歴史的な謎も多いという。謎が多いというのもまた面白い。

市街地へやってきた

真っ直ぐに道がのびる

どどんこ館

陶芸の里と

陸上競技場もあった

ゲートボールが行われていた

真っ直ぐにのびる市街地は、懐かしい建物が多く残っており、玄関の様子や壁に貼られたポスター、描かれた絵など、それぞれに個性が感じられる。また、通りの中央部には、どどんこ館という施設があった。地元の獅子舞のことを、「どどんこぱっく」と呼ばぶそうで、そこから取ったものらしい。どどんこぱっく、という名称も不思議だし、どどんこ館を宣伝するのぼりの文字も「どどど……」と「ど」が強調されていて、ちょっとした独特の風土が感じられた。

また、芝の綺麗な陸上競技場もあって、そこではおじいちゃんおばあちゃんたちがゲートボールを楽しんでいた。旅をしていると日々、ゲートボールをしている方たちと出会うけれど、屈指の好環境かもしれない。