ただ、山崎のコミック実写化作品の主演については「いろんな実写化に出てるけど毎回ハマってるからすごい」「演技の幅が広いので役の印象はあまりかぶらない」「なんだかんだどれもヒットしている」といった好意的な声も多い。だが、過去には『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』のようにヒットしたとは言い難い作品もあり、不安を抱く人は少なくないようだ。

 山崎の役者としての力量や原作に合わせて体型なども変える努力は業界内でも高く評価されているが、正直なところ「漫画実写化で主演しすぎ」という印象は否めない。この背景には、実写化でヒットの実績があるとスポンサー集めがしやすくなるなどの事情があり、漫画原作の作品でヒットを出せば出すほど実写化作品のオファーが増えるという構図があるようだ。

 水物の映画興行で「安パイ」に走りたくなるのは理解できるが、このままではさすがに観客が飽きてしまう可能性があるだけに、映画業界は過度な「山崎賢人頼み」からそろそろ脱却したほうがよさそうだが……。