流出した証拠音声で平本と話していたのは赤沢だといい、自身で録音して知人や記者に無償で提供。赤沢は週刊誌で取り上げられると思っていたが、X(旧Twitter)の「復活の日本」なる匿名アカウントで音声がアップされていたという。
証拠音声については「平本とされる人物と話しているのは誰なのか」「誰が録音してなんのために流出させたのか」といった疑問があったが、赤沢の主張が事実ならある程度筋は通っている印象だ。
これに対して平本側がどのように反応するのか注目されるが、赤沢は「この告発後に今まで沈黙を貫いてきた平本側からの予測できる発言は『赤沢から回復剤だと渡されドーピングだと認識をしていなかった』とそもそもドーピングの認識がなかったと取れるような発言をする可能性がありますが、音声にもある通り平本はSARMsをステロイドと認識し、ノルバデックスをケア剤だと平本自身が理解している会話のくだりがあります」とし、「これは平本はドーピングだと理解しながらそれらを接種していた確たる証拠です」とけん制している。
赤沢は「期間的にノルバデックスが体外排出されてる可能性があるので血液検査だけでなく、追加の尿検査や毛髪の検査も念の為実施したほうが確実です。少なくともノルバデックスの代謝物質タモキシフェンが検出できるでしょう」とも記しており、かなりの自信を持って告発しているようだ。
清々しい男と男の勝負として感動を呼んだ世紀の一戦が、試合後にこのような展開になるなんて誰に想像できただろうか。今後の動向によっては、せっかく盛り上がってきたRIZINの人気が弾けるきっかけになってしまう恐れもある。
RIZIN側は今週中には平本のドーピング検査の結果が出ると説明しているが、それが「クロ」なら一発アウト。「シロ」でもまだひと悶着ありそうで、今後もしばらく騒動は収まらなさそうだ。