クレジットの利用金額に関わらず、毎月一定額を支払う「リボ払い」は、便利な反面、残高が積み上がりがちで、「怖い」と思っている人も多いでしょうが、使い方によっては、お得になることがあります。dカード(クレジットカード)の「こえたらリボ」は、もらえるdポイントが1.5倍になるほか、初めて使う人は最大3000ポイント(期間・用途限定)もらえるキャンペーンを行っており、うまく使えばdポイントをお得に貯められます。
こえたらリボは毎月引き落とし額を一定にする仕組み──ポイントが1.5倍に
こえたらリボとは、カードの利用額が設定金額を超えると自動的にリボ払いになる仕組みです。
たとえば、設定金額を月に30,000円とした人が50,000円の買い物をすると、設定金額を超えた20,000円の請求は翌月に繰り越され、自動的にリボ払いとなります。
こえたらリボのメリットは、支払い金額を一定に保つことで家計管理がしやすくなる点と、リボ払い手数料を支払う月のdポイントが1.5倍になる点です。100円につき1ポイント(1%)の通常ポイントに加えて、1,000円につき5ポイント(0.5%)のボーナスポイントがもらえます。
ただし、リボ払いとして繰り越した金額に対して年率15%、1ヵ月あたり約1.25%の手数料がかかり、“通常は”ボーナスポイントよりも手数料のほうが高くなることに注意が必要です。
手数料以上にdポイントをもらえるのはどんなとき?
“通常は”と書いたのは、ボーナスポイントのほうが手数料よりも多くなる使い方ができるからです。
というのも、こえたらリボでdポイントが1.5倍になる条件は、「リボ払い手数料があること」である一方で、ボーナスポイントの対象となるのは「利用額全額」です。
たとえば、1ヵ月あたりの支払い設定金額を90,000円にして、100,000円使った(利用額)とすると、手数料がかかるのは、翌月に繰り越す10,000円に対してのみです。
この場合、手数料は131円で、翌月の利用額が同じ100,000円ならボーナスポイントとして500ポイントもらえるため、手数料よりお得になるというわけです。
あらかじめもらえるポイントと手数料を計算し、手数料のほうがボーナスポイントより大きくなりそうなときは、臨時返済を使って手数料を減らすと良いでしょう。
注意点もある──ポイント目当てで始めてもしっかり管理し続ける必要あり
このように、こえたらリボは、使い方によってはもらえるdポイントが増えますが、注意しなければいけないこととして、「金利が高いこと」や利用状況を把握しないと「借金の膨張を見逃しやすいこと」があります。
dポイントがお得にもらえるからという理由で安易に手を出して、その後しっかり管理し続けないと、知らぬまにリボ払い残高が大きくなってしまうかもしれません。「使わなければ良かった……」とならないために必要なことは、毎月欠かさずにリボ払い残高の確認と手数料の計算を行うことです。
文・浜崎遥翔(フリーライター/ファイナンシャル・プランナー)
薬剤師として調剤業務に従事しながら、独学でファイナンシャル・プランナーの資格を取得。ファイナンシャルプランナーの知識や自分の節約・資産形成の経験を活かした発信をしたいと思い、金融メディアを中心に執筆活動を開始。現在は薬剤師から専業ライターに転身し活動中。
編集・fuelle編集部