オンワードコーポレートデザインは、山形県米沢市にある九里学園高等学校の約30年ぶりとなる冬の新制服を、近隣の学校にはないデザインや機能性にこだわって製作した。

2023年4月の新入生の着用開始から1年半が経過。入学者数が2割増加するなどの成果が出てきたという。

教員や生徒、保護者からも好評の制服

九里学園高等学校は、以前の制服のリニューアルからの約30年間で進化した新しい素材や機能を取り入れるため、2019年にリニューアルプロジェクトを立ち上げた。そして、各社の展示会訪問や生徒へのアンケートを経て新制服を製作。

2023年4月の着用開始以降、新制服への評価を教員・生徒・保護者それぞれにインタビューしたところ、「学校のイメージが明るくなった」「コーディネートの種類が増え、気候や気分に合わせてアイテムを組み合わせられるのが良い」「ノンアイロン可・家庭洗濯可・速乾などの機能性が嬉しい」「暗い夜道での安全性も考慮されていて嬉しい」など、好評の声が多く寄せられているという。

それぞれのアイテムをチェック

九里学園高等学校の制服のデザインや機能を詳しく見ていこう。


ブレザーは、「新しさ・清潔さ・知的さ」のイメージを追求した、近隣の学校にはない明るいグレーのカラーが特徴的。快適な着心地を追求し、肩周りは伸縮性に優れた「パワーネット裏地」を採用しており、着やすく動きやすい仕様。軽量でストレッチ性があり、家庭洗濯も可能なイージーケア素材が採用されている。

左胸のエンブレムは、学園のイメージカラーであるピンクを差し色に使用し、オリジナルで制作。清潔感のあるブルー&ネイビーを土台に、九里学園の頭文字「K」「G」を爽やかな白文字で中央に配した上品なデザインだ。


ニットシャツは、ストレッチ性と形態安定性に優れたトリコット素材を使用。

洗濯後もノンアイロンで着用できる。


スラックスは、濃紺を基調に、一見すると無地調の「シャドーストライプ」を織り込んだオリジナル柄。