訪問したカルタヘナのドラム学校「エスクエラ・タンボレス・デ・カビルド」にドラムセットを贈るほか、地元の子どもたちが探索・学習・交流できる安全な環境を提供するためにも寄付をし、コレジオ・ラ・ヒラルダ校の「社会的・情動的体育プログラム」の拡大にもサポートすることを発表。

 その額は公表されなかったが、「公平で思いやりに満ちた世界の実現に向けて大きな前進を遂げるため」に寄付すると説明し、コロンビア訪問が世界にとって意味のあることだったとアピールした。

 この夫婦の発表でネット上は大炎上し、「公平で思いやりに満ちた世界の実現を本当に願っているのなら、今回の警備にコロンビアが費やした150万ポンド(約2億8500万円)をまるっと寄付するよね」「黙って150万ポンド以上を、コロンビアの貧しい子どもたちのために寄付すべきでは」などと批判が噴出している。

 ヘンリー王子夫妻のコロンビアへの寄付について報じた「デイリー・メール」の記事には2,000を超える批判的なコメントが書き込まれており、中には「公爵夫人の称号を利用してイギリス代表のような顔をされて国民としても不愉快になる」といった意見も少なくない。

 ネット上では、コロンビアツアーを英メディアに取材させなかったのは、英タブロイド紙との裁判に敗訴したり証拠を隠滅したと疑惑が持たれるなど散々な目に遭っているから、これ以上、関わりたくないのだろうという見方もある。

 どちらにせよ、英メディアだけでなくイギリスの世論も、王子夫妻に対して、ますます厳しくなっているといえるだろう。