◆女性であるだけでモテる“アプリの悲劇”
いま、業界的に男性からの恋愛相談が増えています。あるマッチングアプリの写真撮影サービスの会社では「利用者の9割が男性」だと言いますし、男性向けに恋愛ノウハウを発信するSNSアカウントも増えました。
10年前は恋愛ノウハウを学ぶのは女性ばかりだったのに、男性も努力するように変わりました。
なぜかと言えば、マッチングアプリが一般化したためです。マッチングアプリは男性が有料で、女性は無料で登録できる仕組みがほとんど。男性は会費が無駄にならないよう、手持ちのポイントを使い切るまで女性に「いいね」を送ります。
女性は写真さえ掲載していれば、アラフォーだろうが地方在住だろうが、男性から3桁の「いいね」が殺到します。その中からマッチングしてもいいと思う男性を選ぶのです。マッチングアプリの中に男女平等はありません。
男性は、どうしたらマッチングするか、どうしたら誘えるかを考えます。そうしたニーズに応えるために男性向けノウハウが普及してきたのです。
男女不平等なマッチングアプリが生む悲劇は男性側だけではなく、女性側にもデメリットがあります。登録するだけで男性からたくさんの「いいね」がもらえるため、女性は自分の市場価値を過大評価してしまいがち。
でも、自分の相場を見誤った女性の婚活がうまくいくはずがありません。