◆性に寛容な国、オランダ
実はオランダはわりと性に寛容な国。
同性婚が世界でいち早く合法化され、観光地アムステルダムのど真ん中には「飾り窓地区」と呼ばれる、国が営業を認めている売春店が立ち並んでいます。
(しかもいかにもそれらしいエリアにあるというわけではなく、普通に街歩きをしながら駅に向かっているだけなのに、いつの間にかそういうお店の前にいたということも起こります。)
街のどこにでもあるドラッグストアのチラシを見ていても、「大人のおもちゃ」の類は普通の化粧品やオムツやお菓子と並んで、堂々と載せられています。
また同じ店のウェブサイトでは、お役立ち情報コラムに「大人のおもちゃの楽しみ方」といった記事が、花粉症やらダイエットやらと同じようなノリで紹介されています。
ですが、たとえ日本と比べてわりと一般的なアイテムだったとしても、この事件の内容にも、警官が事の顛末を公式Facebookに載せるということも、警察上層部からも何も言われず、年が明けた今も投稿が残っていることも、日本じゃ考えられなくてびっくり。
「さすがいろいろ自由な国、オランダだなぁ……」と思った一件でした。
ちなみにジムさんが勤務する警察署に「このFacebook投稿、日本のメディアで紹介してもいい?
ジムさんイケメンだから写真も載せていい?」と問い合わせたところ、ご本人から「いいよ! うちのSNSの宣伝にもなるしね!」とお返事もらいました。ありがとう、ジム!
<取材・文/藍田千晴>
【藍田千晴】
アラフォー主婦ライター。アムステルダムのはじっこに生息中。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員