果たして、読者が納得いくラストとなるのか?

「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の芥見下々氏による人気漫画『呪術廻戦』があと5話で完結することが8月19日、ジャンプ公式YouTubeチャンネルにて発表された。

 2018年に連載が始まった同作は、人間の負の感情から生まれる化け物・呪霊を呪術で祓う呪術師の闘いを描いたダークファンタジー・バトル漫画。シリーズ累計発行部数は9000万部を突破し、2021年12月に公開されたアニメ映画『劇場版 呪術廻戦 0』は全世界累計興行収入265億円となる大ヒットを記録した。

 しかし、この急な発表にネットは大荒れ。その理由をサブカルライターが言う。

「現在、作中では主人公・虎杖悠仁と呪いの王・両面宿儺の最終決戦の真っただ中ですが、未回収の伏線がてんこ盛りなんです。もはや過去編の謎に触れている暇はなさそうで、そればかりか生死不明の主要キャラの状況、直近に突如名前だけ登場した新キャラの詳細、平安時代の因縁、未登場のまま終わりそうな『1億人呪霊』など、スルーされそうな話は挙げたらキリがないほど。こうした謎については考察系YouTuberをはじめネット上で予想合戦を繰り広げていましたが、肩透かしとなりそうな気配が濃厚となったことで、『第一部完じゃなくて?』『アシスタントのために平安時代編を残したんじゃ?』との声が飛び交うなど、呪術ファンに動揺が広がっています」

 この状況と似たケースだったのが、「週刊少年マガジン」(講談社)で2022年まで連載されていた和久井健氏による『東京卍リベンジャーズ』だ。

「アニメ化に加え、実写映画が興行収入45億円を記録するなど一時は社会現象とも言える盛り上がりを見せていましたが、こちらも多くの伏線を残したまま突如、残り5話で終了することを発表。案の定、読者の不安は的中し、まるで打ち切り作品かのように重要な謎が“オカルト”で片付けられ、不平不満が巻き起こったものでした。『呪術廻戦』が『東リベ』の悪夢再びとならなければいいのですが……」(前出・サブカルライター)