パスタソースや和惣菜を中心に開発・販売する「久世福商店」。新店舗が続々とオープンする一方で、運営会社の業績は不安定な様子……その理由を探るため、店舗でお買い物してみました。
目次
・新店舗続々オープン、新業態とは?
・「富澤商店」とごっちゃに?
・「○○あんバター」シリーズ
・「食べる、すき焼き」を購入
・「食べる、すき焼き」実食
・久世福商店に感じたこと4つ
※2024年7月22日公開の記事を再編集しています。
【久世福商店】新店続々オープン、新業態とは?
“ザ・ジャパニーズ・グルメストア”をコンセプトとした久世福商店は、2013年に千葉県のイオンモールに1号店がオープンし、現在は全国に159店舗を展開。
今年7月だけでも、奈良・イオンモール奈良登美ヶ丘店、東京・町田マルイ店がオープンし、さらに25日オープンの神奈川・ゆめが丘ソラトス店、27日オープンの長野・アリオ上田店が続くといいます。
そんな好調に見える久世福商店ですが、ここ数カ月の売上高と客数を見てみると、前年同月比割れしている月が目立ち、少々不安定な印象。
さらに、運営するサンクゼールが5月に発表した決算によれば、24年3月期の連結経常利益は前期比13.5%減の14億円。24年1~3月期の連結経常利益も前年同期比34.9%減の2.6億円に落ち込み、売上営業利益率は前年同期から大幅に悪化したといいます。
この状況に危機感を抱いたという同社は、新業態を開発。7月にオープンした町田マルイ店は“都市型小型店”という新業態にあたり、売り場面積は従来店の約3分の1。久世福になじみがなかった人にも気軽に立ち寄ってもらうのが狙いだといいます。
【久世福商店】に到着、「富澤商店」とごっちゃに……
今回は、新業態ではなく従来の店舗で魅力的な商品を探したいと思います。
高島屋に入っている久世福商店に到着。店構えや看板がなんとなく似ている「富澤商店」と隣同士だったので、「すわ、競合同士か!?」と緊張してしまいましたが、「富澤商店」は製菓材料や道具を中心に扱うお店。まったく競合していませんでした。