◆義叔父にもおもてなしの心を持ってほしい

 確かに送ってくれるのはありがたいけれど、お米も野菜も東京でも買うことができます。何より、交通費に往復3万円かけて行って農作業を手伝わされて、その見返りが野菜と米なんて割に合わない……と結子さんは怒りを口にします。

「義叔父の最後のやりとりからしばらくしてコロナ禍になったので、この3年間は都内でゆっくりできて幸せでした。でも、さすがに今年は義両親も顔を見せてほしいと言っているし、子どもたちも『じいじとばあばに会いたい』と言うので行かないわけにいきません。義叔父さえいなければ帰省してもいいんですけれどね……」

 猛暑の今夏だからこそ、帰省は家でゆっくりと過ごしたいものですよね。義叔父も遠くから来た結子さんに対してもう少しおもてなしの心を持ってほしいと思うところです。

<取材・文/結城 イラスト/ただりえこ>

【結城】

男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:@yuki55writer