◆「青山コネコさま」

実はですね、この赤ちゃん猫を保護する半年ほど前に、ずっとひとり暮らしの心の支えだった黄色いセキセイインコを亡くしていまして。まだその傷が癒えていなかったんです。さらに赤ちゃん猫を診てもらった獣医さんから「この子はミルクを飲む力が弱いから、長くは生きられないかもしれない」とも言われていました。

奮闘を続けるうちに口の周りをミルクだらけにして飲んでくれるようになったものの、「また失ってしまうかもしれない」という不安があって、ずっと名前をつけられないでいたのです。

そうしたら、子猫のお薬に書かれた名前が「青山コネコさま」。(青山はわたしの苗字)

コネコさま……! なんか可愛い……!

お薬に書かれた名前
でもほぼ丸一カ月ろくに寝ず、猫もわたしも多分全力で頑張った結果、子猫はひとり(一匹)で網戸をよじ登るまでに成長したのです。

一人で網戸をよじ登る子猫
後ろから見るとまるで宇宙人の子ども。訪ねてくる宅配便のおじさんが、みんなデレデレ顔で「にゃんにゃん」言葉を話してた
そして、テレビの『午後のロードショー』だって熱中しちゃう。

お気に入りの俳優はクリント・イーストウッドらしい。彼が出るシーンになると、凝視して固まる不思議。渋さがわかる、ませ猫め。

テレビに近づく子猫
彼が出ているときだけ、テレビにめっちゃ近づく。