職もお金も家族もほぼなし。「自分はウンコ以外何も生み出せない」女、それがタワシさんでした。でもいずれ死ぬなら、死んだ気になってやりたいことをやってみる?
ユルく決心した体験記が、『生きるのがしんどい女が「死ぬまでにやりたいことリスト」を消化していく話』(KADOKAWA)です。
◆永遠に寝ていたい女がスカイダイビングするまで
「できれば永遠に寝ていたい」というタワシさんが一念発起。「やりたいこと」を地味に消化していくコミックエッセイは、時に可笑(おか)しく、時に切なく、共感の嵐しかありません。
「やりたいこと」を書き出しつつも、「本当にこれをやりたいんだべか?」と、後ろ向きに悩むタワシさんの姿に、どうしようもなく胸打たれるのはなぜなのでしょう。
それは、たいして食べたくもないのに「流行っているから」という理由だけで、さもおいしそうにパンケーキを頬(ほお)ばってインスタにアップする無理めな姿と、どこか重なってしまうからではないでしょうか。
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