◆塾のブランドや先生がプロかを気にするのは親だけ

 また、ブランド志向で塾を選ぶのも失敗のもとになりやすい。

「有名塾や設備がキレイな塾、“実績ナンバー1”などと謳う塾に惹かれる気持ちはわかりますが、同じ系列の塾でもエリアや在籍する先生によって中身は全然変わってきます。どんな環境でどんな先生がいるのかをしっかり見て、我が子に合うか判断しないといけません。親の虚栄心を満たすために選ぶと、その大事な部分を見落としがちになります」

 それからもうひとつ、“個別”か“集団”か、先生が“正社員”か“アルバイト”かなどで選ぶのも要注意だとか。

「よく『うちの子はおとなしいから個別が向いている』などと親が決めつけてしまうことがありますが、それは先生次第。クラスの雰囲気が落ち着いていて先生が丁寧にフォローしてくれるタイプなら集団でも合うかもしれないので、やはりちゃんと調べることが大事になります。同じく、先生が正社員かアルバイトか気にする親御さんも多いですが、我が子に合うかどうかが第一なので、肩書で判断してしまうのはもったいない。実際、年齢の近いアルバイトの先生の授業のほうが、楽しくてモチベーションが上がると感じる子どももいますからね」