今回、那須川が獲得を目指すWBOアジアパシフィックタイトルは、国内タイトルより上の位置づけ。これをクリアすれば、いよいよ世界タイトル挑戦への道が大きく開けることになる。現在、那須川の階級であるバンタム級は、世界4団体のすべてのタイトルを日本人が保持しているという異例の事態。9月3日には那須川と同じくキックボクシング王者からの転向組であるWBO世界バンタム級王者・武居由樹が元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾との初防衛戦に挑むことになっている。この日、堤聖也との防衛戦が発表された井上拓真は中谷潤人との王座統一戦への意向を公言しており、にわかにバンタム級は、日本人による世界タイトルをめぐるトーナメントの様相を呈してきた。
順調にいけば来年には、その戦線に那須川も加わることになるはずだ。まずは今回の地域タイトルマッチで存在感を示したいところだろう。