Ichidoが、8月9日(金)~9月30日(月)の期間、クラウドファンディングサイト・CAMPFIREにて、福島県双葉町のバラの酵母を使用した新商品「Enju【ROSE】」の開発プロジェクトを実施中だ。

花から採取した酵母で作った新感覚カクテル

SAKURA(写真:左) / TSUTSUJI(写真:右)

「Enju」は、福島県の花から採取した酵母で作った“米焼酎“をベースに、花言葉や花をイメージして果汁やハーブをブレンドした、新感覚の花酵母カクテル。グラスに注いだ瞬間から華やかな香りが空間に広がり、現在は「TSUTSUJI(ツツジ)」「SAKURA(サクラ)」の二種類を販売中だ。

「Enju【ROSE】」を生み出すプロジェクト

双葉ばら園

震災後の双葉ばら園

福島県双葉町は、13年前に起きた東日本大震災によって、町の95%が帰還困難区域となった町。世界のバラ愛好家からも認められていた「双葉ばら園」は観光名所として知られていたが、震災の影響で閉園を余儀なくされた。

Ichido代表の渡邉氏は、福島県須賀川市にある600年続く「大桑原つつじ園」の次期当主ということもあり、地域の誇りである花の観光地が一つ失われるその悔しさに駆られ、学生時代から“何か花を用いて力になりたい”と、双葉町に対する想いを抱き続けてきたとのこと。しかし、「双葉ばら園」は資金や人手不足などの問題もあり、再開の目処は立っていないという。

だが、「双葉ばら園」園主の岡田氏は、避難先である茨城県から双葉町に帰省した際に、地域のまちづくりプロジェクトで植えられたバラの花の様子を見に行くなど、閉園した今でもバラに対する愛情を持ち続けている。

「Enju」の新商品を検討していく中で、「双葉ばら園はなくなってしまったが、再び全国の人に双葉町のバラを楽しんでもらいたい」「花酵母の力で双葉町に貢献したい」と感じた渡邉氏は、知人を通じて岡田氏に相談したところ、「やってみたらいい」と背中を押してもらい、花酵母カクテル「Enju【ROSE】」を生み出すプロジェクトが立ち上がることとなった。

新たにバラを植える活動資金としても活用