嵐・二宮和也が絶好調だ。主演ドラマ『ブラックペアン シーズン2』(TBS系)は8月4日に第5話を終えた前半戦の世帯平均視聴率が11.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と7月期のドラマでは唯一、二桁をキープしている。

「夏ドラマは数字が上がりづらいとされており、今年はパリ五輪が重なったこともあって、話題作が少ない。注目されていたSnow Man・目黒蓮主演のドラマ『海のはじまり』(フジテレビ系)ですら、よもやの苦戦を強いられています。その中で『ブラックペアン』は高視聴率を連発、日曜朝に放送されているバラエティー番組『ニノさん』(日本テレビ系)も10月からゴールデン帯に進出するなど、二宮の“視聴率男”ぶりが光ります」(テレビ関係者)

 先日には来春のNHK朝ドラ『あんぱん』への出演も発表されたが、二宮へのオファーがひっきりなしの理由をドラマ関係者が語る。

「事務所の先輩だった木村拓哉同様、『何をやってもニノ』という声も聞かれるように、けっして演技のふり幅があるタイプではない。数字が高いのは脚本の力もあるのでしょうが、二宮については現場の評判が本当に良い。若い頃には高飛車な態度も見られたようですが、木村から“自分のチームを持て”とアドバイスされたようで、今ではスタッフとの距離が近くなり、そのスタッフたちがまた一緒に仕事をしたいとオファーをかける好循環となっています」

 勢いに乗っている二宮だが、この成功がSTARTO社からのさらなる独立ラッシュを引き起こす可能性があるという。前出のテレビ関係者が続ける。

「NHKはジャニー喜多川氏の性加害問題をクリアにできていないとして、紅白を含めすべての番組でSTARTO社のタレントを除外。この方針は当面変わることがなさそうなだけに、二宮が朝ドラに起用されたことは残留組にとってはうらやましい限りでしょう。また、『ブラックペアン』にしても放送されている日曜劇場枠はスポンサーがSTARTO社タレントの出演に消極的と言われており、独立していなければ今回の主演もなかった。すでに旧ジャニーズでは岡田准一や生田斗真など俳優組がSTARTO社から独立。嵐でも松本潤が退所して新会社『MJC』を設立、櫻井翔も近いうちに独立すると見られています。さらに、現エースの目黒については、昨年は映画『わたしの幸せな結婚』が大ヒット。続編が期待されているものの、配給の東宝は性加害の問題でSTARTO社の所属タレントは起用しない方針のため、独立しない限り実現は難しい。もっとも、独立してもグループ活動はSTARTO社所属としてできるので、そこまで重い決断でもなくなった。もし目黒が独立すれば、NHKと東宝が即座に動くでしょう」