大阪府八尾市に本社を構える八光殿は、「第20回 八光殿 人形供養祭」を八光殿南植松で9月1日(日)に開催する。

八光殿は、今年創立77周年を迎えた葬祭サービス企業。八尾市、大東市、四條畷市、門真市、松原市で地域に密着した企業として葬儀施行に携わっている。人形供養祭では、毎年預かった人形を八尾市の真言宗 神宮寺感応院と2名~4名の式衆を招き、厳粛な儀式により供養している。

地域の人の声から始まった供養祭


今年で20回目を迎える八光殿の人形供養祭。地域の人から預かる人形は、当初は3,000体ほどだったが年々増え続け、2023年は35,000体を超えるまでになったそう。これまでに供養した人形の数は、約500,000体に及ぶという。

八光殿の人形供養祭は、地域の人の声から始まった。地域の人々より「大切にしていた人形をどうしたらいい?」「ゴミと一緒に人形を捨てるのは忍びない」「大切な人形だからきちっと供養してほしい」といった声が寄せられたという。

八光殿は、声を寄せる人たちの役に立ちたいという想いから人形供養祭を開始。地域の人々の想いに応えることを使命と考えた故の取り組みだ。

20年続けてきたことにより八尾市民にとっては恒例行事として、「人形供養といえば八光殿」と認知されている。年々広がりを見せ、八尾市近隣から、さらには大阪府外からの参加も増えてきている。

供養祭当日の流れ


供養祭当日は、まず人形を祭壇に並べる。会場となる式場に供養する人形がびっしりと並ぶ光景は圧巻だ。


短冊に人形への別れのメッセージを書く。


お焼香をあげて人形と別れる。

供養料は無料

人形の供養料は全て無料、ガラスケースやひな段も預かる。

一般的に他社や神社では引き受けていないガラスケースやひな段、付属の飾りなども含めて、八光殿ではすべて無料で引き受けている。


なお、人形は無料で供養しているが、人形との別れの際に賽銭を納める人も多い。八光殿は、賽銭をすべて八尾市に寄付している。