dポイントを貯めているなら、株主優待でdポイントがもらえる企業、dポイントに交換できるポイント・マイルをくれる企業に注目です。ポイ活ライターでもある筆者も、ポイントがもらえる株主優待に注目しています。

dポイントがもらえるNTTは2万円弱で買える

dポイントを株主優待でもらえる銘柄といえば、NTTドコモの親会社である日本電信電話 <9432> (NTT)で、100株を2年以上(3年未満)持てばdポイント1,500ポイント、5年以上6年未満で3,000ポイントがもらえます。権利月は3月です。

株価は8月16日時点で151円なので、100株では15,100円です。

ただ、dポイントがもらえるのは毎年ではなく、2年以上経った後の3月、5年以上経った後の3月のそれぞれ1度です。

dポイントに「交換できる」ポイントがもらえる銘柄もある

日本電信電話のようにdポイントがもらえなくても、dポイントに変えられるポイントがもらえる銘柄はあります。

たとえば、ドラッグストアのマツキヨココカラ&カンパニー <3088> では、株主優待でマツキヨココカラポイントを選べ、100株保有では2,000円分です。マツキヨココカラポイント500ポイントはdポイント400ポイントに交換できます。権利確定は9月と3月です。

TOKAIホールディングス <3167> は株主優待でTLCポイントが選べ、これはポイ活サービスのドットマネーを経由するとdポイントに交換できます。こちらも権利確定は9月と3月です。

また健康管理サービスなどを手掛けるバリューHR <6078> は、保有株数や保有年数に応じてカフェテリアポイントがもらえ、このカフェテリアポイントはdポイントに交換できます。権利月は12月です。

100株保有の場合、1年未満は2,500ポイントですが、1年以上では3,500ポイント、3年以上では5,000ポイントと増えます。また保有株数に合わせてポイント数も増え、200株持っていれば、1年未満でも5,000ポイントもらえます。

プレミアム優待倶楽部でもdポイントに交換できる

採用している企業の株を買うと株主優待ポイントがもらえる「プレミアム優待倶楽部」というサービスがあり、77社が採用しています(2024年8月現在)。この株主優待ポイントもdポイントに換えられます。

この株主優待ポイントがもらえる条件や、ポイントで交換できる商品・サービスは企業によって異なりますが、特に交換したい商品がない場合、ほかのポイントに交換できます。

まず企業からもらった株主優待ポイントをWILLsCoinに交換。そこから、さらにネットマイルを経由するとdポイントにできます。

注意点としては、等価交換ではないこと。WILLsCoin 500コインがネットマイル500マイルになり、これがdポイント250ポイントとなる点です。WILLsCoin、ネットマイル、dポイントいずれも1単位1円相当で使えるので、実質半分になってしまいます。

さらに、優待ポイントをWILLsCoinにする時は等価交換ですが、手数料が取られる場合もあります。

ただ、プレミアム優待倶楽部の株主優待ポイントのネックは、使用期限が短いことです。たとえば筆者が受け取った、あるプレミアム優待倶楽部の株主優待ポイントは、約3ヵ月でした。その点、WILLsCoinの有効期限は最後の優待ポイントとの交換や商品交換から1年間あります。このため、毎年WILLsCoinに交換すれば、有効期限が延ばせるわけです。

また複数の企業から株主優待ポイントをもらった場合、各企業の優待ポイントは少なくとも、WILLSCoinのコインにして合算すると、それなりの額になることもあります。

筆者もこのサービスは活用しています。たとえば、3月権利の明和地所 <8869> は、株主優待の案内が5月中旬に届き、株主優待ポイントで優待商品と交換する期限は8月31日でしたが、WILLsCoinなら2025年5月までに延ばせることが分かり、迷わずWILLsCoinのコインに交換しました。

文・谷口久美子(フリーライター/ファイナンシャル・プランナー)
大学職員を経験後、結婚・出産し、子育てをしながらFP資格を取得。現在は、金融メディアを中心に執筆活動中。20代で貯金1000万を達成、現在は世帯で年間300超の株主優待を取得。ポイ活にも詳しく、1年で約40万ポイント獲得した年も。

編集・fuelle編集部