叔母と夫・Bさんの普段とは違った態度から、嫌な予感がしてきたA子さんは、席を外した彼を追いかけて直接聞いてみることに。

「そうしたら、『ごめん、俺、とんでもないことに気づいてしまった。A子の叔母さん、前に俺が付き合っていた人だ』と」

 叔母さんは末っ子で、A子さんの母とは15歳も年が離れており、A子さんとも10歳違いと、若かったのです。突きつけられた衝撃の告白に、式中にも関わらず、A子さんは放心状態になってしまったそうです。

◆当日まで叔母も気が付かなかった理由

 しかしなぜ、この事実が式の当日までわからなかったのでしょうか。

「Bが直接会って挨拶をしたのは私の両親だけでしたが、招待状を送っているのでBの名前は叔母も含めた親族全員が把握していたはずです」

 A子さんがのちに聞いた話によると、なんとBさんと叔母は、以前、婚活サイトを通じて知り合い、交際をしていたそう。

 Bさんはフリーランスで仕事をしていて、叔母には仕事上のビジネスネームを名乗っていたようなのです。

「Bの本名を知らないまま交際していたから、招待状でBの名前を見ても気づかなかったようなのです。ところが式の当日、叔母は顔を見て『まさか……?』と思っていたところ、新郎の友人がスピーチで『彼は××という名前で仕事をしている売れっ子で……』と褒めたことで、身バレしちゃったんですね」

結婚式スピーチ
◆二股ではなかったものの…

 叔母さんはBさんと交際していた頃、結婚を意識するようになっていきました。ところが叔母さんの気持ちと反比例して、だんだんBさんからの連絡が途絶えていきます。

 叔母さんは、Bさんの気持ちを確かめてみたところ、「もう君のことは好きじゃない。やっぱり年上の女性は荷が重い」と言われてしまいました。

 叔母さんは大きなショックを受けたものの、前を向かなければと、すぐにBさんと別れたそうですが……。

「傷心が癒えないまま姪の結婚式に出席したら、その姪の相手というのがまさかの自分の元カレというわけです。びっくりしないわけがありませんよね……」