◆はじめて知った「退職代行」
その新人の無断出勤が1週間続いた頃、病院に一本の電話が鳴ります。
「その電話は本人からではなかったんです。私はその時、はじめて『退職代行』のことを知りましたよ。電話してきた方は、退職代行者でした。その方が言うには、私が居眠りを注意したことがショックで彼女は出勤できなくなったとの話でした」
後日、スーツを着た代行業者がやってきて、わずか10分ほどで退職の手続きやらロッカーに残された私物の引き取り作業を行い、立ち去っていったそうです。
「無断出勤が続いたので、もう顔を見せには来られないのかなとは薄々思っていました。でも、まさかなんの挨拶もなしで最後まで本人が来ないとは思ってもいませんでしたよ。
私、新人研修頑張ったのに、研修が終わった途端に急に退職って……、なんだか裏切られた気分です。保険やなんやらの手続きも、代行業者さんが人事部に行ってやっていましたね」
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