◆「この彼氏で本当にいいのか?」、再考のとき

ここまでの説明をすると、瞳さんは「20代の若者ならともかく、40代目前までそうやって生きてきたのなら、ここから人間的に成長するのって難しいかもしれませんね……」と感想を漏らしました。

まさに瞳さんの言うとおり。

そういった“逃げグセ”は一朝一夕で培われるものではなく、おそらく40年近くずっとそのスタンスで生きてきたのでしょうから、それまでの人生で染みついた性質をアラフォー男性が変えていくことは相当難しいこと。

40代からでも人間的に成長し、精神年齢が成熟して問題解決能力も上がっていくという人もいますが、逆にもうほとんど成長できず一生お子ちゃまなままという人も多いのです。

ですから瞳さんは、問題解決が苦手という要素も健治さんの本質の一部だということを現実として受け止めたうえで、本当に彼を生涯のパートナーとしてもいいのかどうかということを、改めて考えるタイミングなのかもしれません。

<文/堺屋大地>

【堺屋大地】

恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『smartFLASH』、『文春オンライン』、『集英社オンライン』などにコラムを寄稿。LINE公式サービスにて、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。Twitter(@SakaiyaDaichi)。