◆嫌がらせに耐えかねた息子がまさかの行動

ある日、いつもよりも不機嫌な様子で帰宅したケンタさん。

伊藤さんは不思議に思っていましたが、その理由は、学校からの電話で発覚しました。

「先生の話によると、ケンタがクラスメイトを叩いたというのです。相手は、ケンタがいつもちょっかいを出されていて悩んでいた子。相手に叩かれた拍子にケンタの顔に手が当たり、メガネが飛んで少し曲がってしまったとのことでした」

電話の相手である先生の連絡は、子どものトラブルそのものについてではなく、顔に当たってメガネが飛んでしまったこと、それによる傷はなどはないかとの確認だったそう。

しかし、おとなしい息子が、自分から手を出すことはないと考えた伊藤さんは一旦、ケンタさんに話を聞くことにしました。