◆「男なのに軽自動車はダサい」という価値観の方が古風
読者の中には舞さんが見栄っ張りで、男性は自分を輝かせるアクセサリーのようなものと思っている女性だと感じる方もいるかもしれません。ですが実際の舞さんは、わりと謙虚で、目立ちたがり屋でもなく、派手な友達が多いわけでも、見栄っ張りでもないのです。
「よく考えたら私、友達というか、家族に見られたらっていうのを気にしているのかもしれません。父が車好きなんです。駐車場で他人の車を見て『かっこいい』とか『軽自動車はダサい』とか、よく言ってました。それでいつか彼氏を親に紹介することを考えたら、軽自動車だと何か言われそうって思っていた気がします」
「お父さんの世代なら若いころ車にお金をかける男性が多かったと思いますが、今はそんな男性かなりレアです。お父さんの価値観に左右されないようにしたいですよね」
博報堂生活総研が行っている「生活定点1992-2022」という調査によると、車にお金をかけている男性の割合は30年前と比べてかなり減っています。1992年は20代男性の36.4%、30代男性の26.3%が「現在、何にお金をかけていますか?」という質問に「車」と回答していますが、2022年に同じ回答をした人は、20代男性で9.7%、30代男性で15.3%しかいません。
現在では、車にお金をかける男性の割合は年齢が上がるほど高くなっています。
「男なのに軽自動車はダサい」と思う女性がいるのなら、その価値観の方が古風なのです。舞さんに限らず、実家暮らし女性にはこういう親世代の価値観の影響を大きく受けている女性が多い印象です。
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