続いては、こちらもギャルモデルのゆうちゃみだったが、ゆうちゃみは一切敬語を崩さない礼儀正しさを見せ、さらばの2人を感服させる。「ちょっとそれはそれでと思いましたけど」というスタッフの一言が、いかにもさらばチャンネルらしいところだ。

 その後、東ブクロが親戚でもある後輩のファイヤーサンダー・こてつに電話すると、東ブクロの意外な過去の発言が掘り返されたり、森田が電話をかけた野呂佳代がラジオの生放送の4分前で、そのラジオに悪い影響を与えたりと、状況は段階を追ってエスカレートしていく。

 そしてラストは、さらばの2人より先輩のライス・関町知弘。関町より年上の森田が敬語で話しかけ、タメ口で返してきた関町に年下の東ブクロがキレまくるという、もはやよくわからない関係性が発生し、関町から「俺、関町だけど?」というパンチラインを引き出していく。

 さらばのYouTubeには、時おり“笑いの神”が降りていると感じる瞬間がある。今回もそうだった。キャストが変わるごとに、物語が大きくなっていく。実にくだらない動画だが、確かに奇跡が起きている。だから、あっという間に120万再生などという非常識な数字を叩き出す。

 不謹慎と失礼を、おもしろさで超えていく。そこに「笑い」というジャンルのロマンを見るのである。

(文=新越谷ノリヲ)