◆お金の流れを明確にする

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片付けがひと段落したところで、実際のお金の流れを見ていきましょう。

節約や貯蓄に欠かせないのがポイ活ですよね。ポイ活アプリにクレカやポイントカードで貯まるポイント。この付加価値はけっこう大きいです。

ところが、なごみーさんはあえて「クレカ封印、現金払い」を自分に課せたのです。なぜなら「一旦すべてを現金払いに戻して家計の正常化を図る」ためでした。

クレカやQRコード決済など、いわゆるお札や小銭が発生しないやりとりは、お金が減る実感が曖昧(あいまい)になるんですよね。

なごみーさんは、お財布からお金が出ていく、という感覚を徹底的に身体に刷り込ませてから、少しずつクレカや口座引き落としに戻していったそうです。

このトレーニングは、節約や貯蓄への意識をグレードアップしてくれるに違いありません。

◆ズボラだからこそできた仕組みづくり

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なごみーさんが目指すのは「無駄遣いがなくなる部屋」。

具体的には「持ち物すべてを把握していて、持っている目的が明確、行動動線に合った住所が決まっていて、妥協なく選んだお気に入りだけに囲まれていること」。家の中が居心地よくなれば、家族が円満で、ストレスを抱えることもありません。

ものをひとつ捨て、お金の大切さを胸に刻むだけで、将来の貯蓄と幸福につながっていくのです。

<文/森美樹>

【森美樹】

小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx