彼はすっかり打ち解けたと思ったのかもしれません。次のデートでいきなり、一日がかりの箱根ドライブデートを提案してきました。

ドライブ中の男女
彼に対して好意がないわけではないものの、1回会った程度の男性の車に乗るのは気が引けて、応じにくいデートプランだと恵さんは感じました。それに彼女にはお見合いやほかの男性とのデート予定もたくさんあり、丸一日あけるのは難しい状況でした。

そこで次のような代案をLINEで送りました。

「お誘いありがとうございます。ゆっくりAさんのことを知っていきたいので、土曜日はランチかディナーにしませんか? 箱根はもっと仲良くなってから行きましょう」

他の男性と会っていると正直に言うわけにはいかないので、この代案はお上手だと思います。

◆食事デートから始めたいと伝えただけなのに

A氏からは画面いっぱいの長文LINEが送られてきました。そこには箱根デートに誘った理由などがずらずら書かれてありました。

「恵さんのいうもっと仲良くなってからっていつ頃のことを言っているのか、わかりかねます。(中略)もっと僕たちは冷静になって話し合いした方がいいのかもしれませんね」

それまでフランクなタメ口交じりのチャットのやりとりだったのに、長文LINEでは全て敬語でした。デートプランを断られて恰好が付かなくなったのかもしれません。とはいえ恵さんは叱られているみたいで怖くなり、価値観の不一致という理由でお断りします。

◆フラれたのを認めたくないプライドの高さ

こうした男女のすれ違いは婚活の現場ではいたってよくあることではあるのです。しかし、A氏は他の男性とは違いました。

交際終了してすぐ、A氏は結婚相談所をやめているのです。

怒る男性
恵さんから断られた連絡を受け、頭にきて退会したのでしょう。人気はある男性だと思うので、切り替えて次に進むなりすれば良いのに。

恵さんはその後、別の男性と結婚しました。