同じくパリ五輪の柔道日本代表選手としては、女子48kg級で金メダルを獲得した角田夏実が今年2月にYouTubeチャンネルを開設している。こちらもウルフ同様、柔道関連の動画がメインだが、料理動画や持ち物チェックなどよくある“YouTuberっぽい動画”も少なくない。

 柔道以外の選手では、卓球女子団体で銀メダルを獲得した平野美宇が、2021年11月から個人のYouTubeチャンネルにて動画を投稿。更新頻度は高くないが、卓球関連の動画は少なく、ヨガ体験、料理、テーマパーク訪問など、こちらも“YouTuberっぽい”内容だ。

 一方、個人のチャンネルではないものの、所属チームである「くまもと再春館製薬所バドミントンチーム」のチャンネルに頻繁に登場しているのが、パリ五輪バドミントン女子ダブルスで銅メダルを獲得した志田千陽と松山奈未。チームのチャンネルなのでバドミントンに関する動画がメインだが、選手同士が和気あいあいとトークする場面も多く、プライベートな一面が見られるチャンネルとなっている。

「世界的に有名なメダリストがひっそりとYouTubeチャンネルで動画を公開しているケースは結構あります。それぞれの個性や知られざる素顔が垣間見えて興味深い。ただ、試合や練習、海外遠征などで忙しいので、更新が頻繁とはいえない。1カ月に1本、シーズンが始まったらほとんど動画をアップできないといった事情があり、登録者数が増えにくい現実もあります」(同)

 そうしたなか、数十万人クラスのチャンネル登録者数を誇るのがバレーボール男子日本代表選手だ。パリ五輪にも出場した高橋藍は、実の兄でありSVリーグのサントリーサンバーズ大阪のチームメイトでもある高橋塁とともに「らんるい。」というチャンネルを持っており、登録者数は35万人を超える。(高橋の高は、はしごだか)

 同じくバレーボール男子日本代表で、大阪ブルテオン所属の西田有志も個人YouTubeチャンネルを運営しており、こちらの登録者数は51万人以上だ。妻であるバレーボール女子日本代表の古賀紗理那も何度か登場している。