京都市にある下鴨神社は、鴨川沿いにある歴史ある神社で、広い敷地には、糺の森という美しい参道があります。ここには境内から湧き出ている湧き水が流れ、とても涼しげです。夏にはかき氷もいただけるお茶屋さんで休憩しながら散策してみませんか。
世界遺産「下鴨神社」
下鴨神社(しもがもじんじゃ)は、京都市左京区にある寺院です。正しくは、賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)と言い、世界遺産にも登録されている京都でも有名な神社です。本殿には、賀茂建角身命(かもたつけぬみのみこと)と、玉依媛命(たまよりひめのみこと)をお祀りしています。
広い境内には、楼門や舞殿といった重要文化財のほか、国宝に指定されている本殿2棟など、歴史を感じる建造物が立ち並んでいます。また、原野の姿を残す糺の森(ただすのもり)が広がっており、市街地にありながら静かで自然豊かな環境が魅力となっています。
電車でもアクセス容易!下鴨神社に行こう
下鴨神社まで行ってみましょう。こちらへは電車でのアクセスも容易です。京都駅からは、JR奈良線でひと駅の「東福寺」駅で京阪電車に乗り換え、出町柳(でまちやなぎ)行きに乗ると便利です。終点「出町柳」駅からは、徒歩12分と案内されています。
駅を降りると、河合橋という橋を渡ります。その先を右に曲がり、北に進むともう下鴨神社の境内です。京阪電車のターミナル駅「出町柳」から非常に近いのがお分かりいただけるでしょう。
河合橋を西へ渡った左手には、高野川と賀茂川が合流する場所である「鴨川デルタ」があります。美しい川が見られる広場、川を渡る飛び石もあり、市民や観光客の憩いの場となっています。
小川が流れる糺の森
しばらく北に進むと、長い参道が見えてきます。様々な樹木が生い茂る緑豊かな森は、糺の森と呼ばれています。太古の姿をとどめているとされ、広さは12万4,000平方メートルもあるそうです。広葉樹が中心の森は、木漏れ日もあり、比較的明るいので、リラックスして歩くことができます。
この森には、澄んだ小川も流れているので、暑い時期でも涼し気に感じます。この小川は、後で紹介する境内の湧き水が水源となっているそうです。
筆者は夏に訪れましたが、参道を歩いていると、京都の繁華街よりもかなり涼しく感じられました。大きな樹木が多く、日光が適度に遮られているからかもしれませんね。
女性守護の神様として信仰される河合神社
参道から少しそれて、河合神社に立ち寄ってみましょう。こちらは、下鴨神社の摂社で、ご祭神として神武天皇の母の玉依媛命が祀られています。女性守護の神様として、また玉依媛が玉のように美しいことにちなみ、美麗の神様としても信仰されています。
河合神社では、手鏡の形をした絵馬を授与しています。これには顔の形をあらわす模様が入っています。お手持ちの化粧品でメイクをして、裏にはお願い事を書いてください。そして、外見、内面とも美しくなるよう祈願すると良いでしょう。