ATMから封筒が消えた理由

銀行ATMの横にいつでもあり、無料でもらえる紙製の現金封筒。現金入れとしてはもちろん、他の用途にも使えてなかなか便利です。しかし、最近現金封筒を廃止する動きが加速しています。

複数の金融機関が現金封筒廃止を決めた表向きの理由は「環境保全」です。確かに、ムダな廃棄も多い現金封筒の廃止は、森林資源の保護やごみ対策などの環境保全に貢献するかもしれません。

しかし、現金封筒廃止の背景に「コスト削減」という大きな命題が潜んでいることは間違いないでしょう。

超低金利時代で利息による収益が大きく減っている中、銀行・信用金庫は大幅なコスト削減を迫られています。その一環として制作コストや配布コストがかかる現金封筒がコスト削減のターゲットになったと思われます。

さらにその追い風となっているのがキャッシュレス決済やインターネットバンキングの普及です。これにより、ATM利用者は減少傾向にあり、現金封筒廃止の動きも加速させていると思われます。

富裕層ほどATM手数料を節約している

富裕層は1円でもムダなお金を払うことを嫌います。その一つがATM手数料です。特に時間外のATM入出金にかかる手数料の節約は徹底しています。

たとえば、以下のようなものは富裕層には当然の行為です。

・平日日中の手数料がかからない銀行でATM入出金を行う
・手数料が発生する時間帯(夜間や休日など)にはATMを利用しない
・現金の使用およびATM入出金回数を最小限にとどめる

ATM使用1回あたりの手数料は110円~330円の少額ですが、累積すれば大きな金額を失います。それをよく理解している富裕層は、本来払う必要のないムダなATM手数料を徹底的に節約します。

時代と共にATMも変わっていく

キャッシュレス化の波とともに、ATMを利用する機会が減った人も多いでしょう。各銀行では、ATM手数料の改変なども行われています。いつでもどこでも便利に使えるATMは、時代と共に形を変えていくのかもしれません。

文・fuelle編集部