◆共同親権の申し立てを何度もする嫌がらせも?

――話し合いができていれば、加害者から“連れ去り”と呼ばれるような「避難」も起きていない気がします。

ねこ★はち「他に、共同親権は何度も申し立てができるというのも気になっています。嫌がらせのために親権の申し立てを何度もする人は出てくると思います。これはリーガルハラスメントで何度も裁判所に呼び出される可能性もあります。

働いていると、一定の収入があり基準を超えてしまうため生活保護はもらえません。必死で働いて子育てをしても、元夫に何度も裁判所に呼ばれ仕事を休み、弁護士費用も重なり生活保護で暮らすよりも貧しい状況になりかねません。かといって仕事を辞めるわけにもいきません。

また、配偶者のDVから子どもと一緒に逃げた場合でも、共同親権が認められたら『連れ去り』とみなされ、刑事告訴をされてしまいます。

私の場合は運良く無事、夫から逃げられました。子どもも大きくなったので、子どもが誰と住むかには子どもの意思が反映されます。でも、これから配偶者から逃げようとしている方々は、共同親権の導入により、心身が危険な状況からの『避難』であっても刑事告訴されてしまう可能性が出てくるんです」