◆「でも、ダウン症なんです」

暗いトンネルから抜け出せないような日々が続き、周りの人から「(まりいちゃん)かわいいですね」と話しかけられても「でも、ダウン症なんです」と答えずにはいられなかったと言います。

そんな気持ちを克服できるようになったのはなぜなのか。瑞穂さんは次のように語ってくれました。

「周囲のダウン症児の子育てをしている方や、ダウン症について発信している海外のInstagramの投稿を見て、少しずつ心境が変化していきました。ダウン症だろうが関係ない、子育てを思い切り楽しんでいる方を見かけて、“現実を受け入れよう、子育てを楽しむ時間を失いたくないな”と思ったんです。

その結果、まりいちゃんが2歳になった頃には、言わなくなりましたね。周りのダウン症児を育てるママたちには、受け入れるのが早いと言われました。それくらい、長い間悩んでいる人が多いのかなと思いました」