十和田市現代美術館での展示は、8月24日(土)・25日(日)の2日間。8月24日(土)17時からは、地元演奏者のea-Z’s(いー爺ーず)と音楽家の辰田翔さん・篠田ミルさんが出演する音楽イベントを実施する。

併せて、美術館併設のカフェ「cube」では営業時間を延長し、ソフトドリンクやアルコール、栗林さんの関連グッズを販売。『元気炉』周辺に、手押し車に木造の屋台テーブルを乗せた作品『YATAI』が展示され、『YATAI』を囲みながらドリンクを楽しめる。

弘前れんが倉庫美術館での展示は、8月28日(水)~9月1日(日)に実施。そのうち、8月30日(金)~9月1日(日)の17時~20時に『元気炉』が稼働する。

また、8月30日(金)~9月1日(日)は、L PACK.によるイベント「いっしょくたにへば たげめぐなるはんで」も開催。オリジナルの屋台でコーヒーやクラフトビールが楽しめる。

さらに、弘前ゆかりの音楽家も登場。9月1日(日)には、自ら制作した土器の太鼓「縄文太鼓」をジャポニズムとアフリカンを融合した独自の演奏スタイルで独奏する太鼓演奏家・茂呂剛伸さんの演奏も聴くことができる。

現代美術家・栗林隆さん

Photo:Rai Shizunoさん

栗林隆さんは、東西統合から間もない1993年よりドイツに滞在し、その頃より「境界」をテーマにドローイング、インスタレーション、映像など多様なメディアを使いながら作品を発表してきた。現在は、日本とインドネシアを往復しながら国際的に活動している。

栗林隆さんは「東日本大震災の発生後、アーティストとしてできることを模索しながら福島に通うなかで、地元の人たちから元気をもらっていることに気づき、タイでの経験から着想を得て、みんなが元気になる原子炉型の作品、薬草スチームサウナを震災から10年目に発表しました。当初は作品の名前はなく、作品を体験した参加者の様子をみて、みんなの元気でエネルギーを生み出す『元気炉』ということで名前がつきました。日頃から共にキャラバンをしている音楽家の辰田翔さん、写真家で映像作家の志津野雷さんも加わり、五感を超えた六感で空間全体を楽しんでいただけるような作品を作りあげます(一部抜粋)」とコメントした。