夏……、私たちの目の前に姿を現すゴキブリ。外で見かける分にはなんてことなくとも、家の中で出会うとなぜあれほど怖いのでしょうか。

隙間を覗く男女
写真はイメージです(以下同じ)
 今回は、対策の真実を探るべく、ゴキブリを完全に駆除してしまうというプロフェッショナル、株式会社アルバトロスの代表取締役 佐藤久さんに話を聞きました。まずは、ゴキブリ対策アイテムのメリット・デメリットです(以下、佐藤さんの話)。(初公開日は2019年8月17日 記事は取材時の状況)

◆①くん煙タイプは、現在いるものには効果があるけれど…

 メリットは隙間の奥まで届くのでそこに居るものは残らず全部出て来て駆除されます。デメリットとしては、逃げ出す個体もいるため、煙の薬剤効果がなくなった時に戻ってくる(コロニーに戻る)可能性があることです。また、特に集合住宅などでは、逃げ出した先(隣近所)に住み着き迷惑がかかる事が多々あります。

 使用前には、煙の薬剤がかからないように食器、PCなどの電化製品を覆わなければならず、後で洗う必要が出てくる場合や、くん煙最中は部屋や家から出ている必要があるなど、面倒なことも多いです。

 そして、もちろん薬剤効果がなくなってから侵入したものや卵鞘(らんしょう:ゴキブリの卵が大量に入ったカプセルのようなもの)には意味がないので、新たに侵入したものや、ふ化して来る個体には効果はありません。

◆②粘着シートは根本的解決にならない

 数が大量に生息していれば見た目には減りますが、捕獲するだけで根本的解決にはなっていません。

◆③超音波・電磁波は効果不明

 ゴキブリの苦手な周波数や電磁波を出すことによって侵入を防ぐ駆除器は、効果のほどを聞いたことが全くないため、メリットが見えてこず、正直言って、効果は解らないです。最初は嫌がって寄ってこない可能性もありますが、ゴキブリも学習能力が高いので慣れてしまえば効果はうかがい知れず、マメに波長を変化させる必要性があるかもしれません。