繊維業、製造業、農業、伝統工芸など、古くから多種多様な地場産業が営まれてきた兵庫県西脇市と多可町は、オープンファクトリーイベント「もっぺん」を、10月26日(土)・27日(日)9時〜17時頃に初開催する。

ふだんは見られないものづくり現場を開放

西脇市


兵庫県西脇市と多可町を南北に流れる杉原川や良質な地下水など、水の恵みを地域資源として、このふたつのまちは成長・発展を遂げてきた。

この地の未来をひらくために、地場産業の現場をひらき、集まり、つながり、学びあいたいとの想いから、開催されるのがオープンファクトリーイベント「もっぺん」だ。


会期中は、各出展企業25社が、ふだんは見ることのできないものづくり現場を開放し、つくり手の想いを知れる見学やワークショップを実施する。

前向きに、過去も未来も愛しむ


「もっぺん」に込められた想いを紹介しよう。なんべんでも立ち上がり、挑戦する「もう一回」という意味の「もっぺん」という言葉には、それ以上の前向きさが込められているように感じられる。そして「もっぺん」には、しんどいこともあるけれどもっぺんがんばろか〜というように、西脇市・多可町が歩んできた背景ともリンクするところもある。


一方で、「もっぺん」には、先人たちが積み重ねてきた技・知恵・伝統を大切にし、あらためて見つなおし、出逢いなおすという思いも込められている。このまちが培ってきたものも、これから生まれる新しい何かも、すべてひとつづきにあるものと捉え、ぜんぶを愛しみたいという願いが込められている。

まちの営みを誰かの明日へ繋げるイベント


イベントとしての「もっぺん」は、意外と知らなかった同業者同士の情報交換の場に、業種は違ってもリスペクトしあえる異業種交流の場に、意欲ある担い手との出逢いの場になど、どんな場にもなり得る。

多可町

そして、なにより大事にしたいのは、まちをひらき、楽しんでおもしろがること。先人たちが磨いてきた技や、積み重ねてきた伝統を大切にすること。このまちの営みが、誰かの明日につながることを願って開催される。