NHK『光る君へ』第30回
どうしたら、一条天皇の目を彰子に向けられるのか。道長は公任、斉信(金田哲)、行成(渡辺大知)と食事をしながら話し合う。雉のお肉を使った焼き鳥も出てきて、まるで居酒屋で飲むような……。BGMも大河っぽくなくて逆にいい。

NHK『光る君へ』第30回
そこで行成が、書物が好きな一条天皇のために『枕草子』を越えるおもしろい読み物を用意してはどうか、と提案する。簡単に言うが、難しいことである。そこで公任が言い出したのは、和歌を学ぶ会におもしろい物語を書く者がいる、と言い出す。

その者について公任が「前の越前守、藤原為時の娘だ」と言ったときの道長の顔よ……。「ふーん」じゃないのよ、「ふーん」じゃ。

◆道長とまひろ、再び

NHK『光る君へ』第30回
賢子が『カササギ物語』を燃やしてしまった翌日。まひろが存分に書けるようにと為時は賢子らを連れて賀茂の社へと出かけた。為時おじいちゃんは賢子にメロメロだし、まひろと仲良くしてもらいたいし、まひろにも好きなように生きてほしい、という気持ちがあるのだ。

しかし、ひとりになると筆が進まない。気分転換に外に出ると、そこに来客が。

道長である。

視線を合わせるふたり……というところで今回はおしまい。

が、次回は放送休止である。どうしてまひろと道長が再会した翌週に焦らされてしまうのか……ッ。ふたりが今度はどのようなやりとりをするのか楽しみにしながら待ちたい。

<文/ふくだりょうこ>

【ふくだりょうこ】

大阪府出身。大学卒業後、ゲームシナリオの執筆を中心にフリーのライターとして活動。たれ耳のうさぎと暮らしている。好きなものはお酒と読書とライブ