NBCは、現地時間8月4日の日曜日日中にオリンピックを視聴した人は3540万人で、3年前に開催された東京オリンピックの倍以上だと発表。NBCの公式SNSでの視聴回数やいいね数も多く、スヌープがオリンピックに与えている効果は絶大であることから、報酬に関する情報に対してネット上では「妥当」だと納得する声が多いが、「アスリートよりも稼いでいるなんて複雑」という意見も出ている。

 夏季では8年ぶりの有観客開催となったことから、セレブの観戦姿も話題になっている今回のオリンピックだが、中でもスヌープの観戦は一番目立っており、スポーツの祭典に興味を持たないZ世代も“元ギャングスタのご機嫌おじさん”ことスヌープに注目。

 一方のスヌープは特別なことはしておらず、スーパーヒーローである選手の顔がプリントされているTシャツを着てキメポーズを取ったり、乗馬スーツを着て馬の前でクリップウォークを披露するなど超自然体。どの動画もTikTokでバズりまくりで、「30年間かけて築き上げたスヌープブランドが、いかにすごいかということだろう」とセルフイメージの大切さを教えてくれているのだという声も上がっている。

 ちなみに、スヌープは馬が苦手で「怖いから」とマブダチのマーサ・スチュワートに電話して、馬術の取材と試合観戦に同行してほしいと依頼。スタイリッシュな乗馬スーツに身を包んで和気あいあいとしている2人目当てにオリンピック特番を見た人も多かったようだ。

 NBCの親会社であるケーブルテレビ最大手コムキャストは、2014年に国際オリンピック委員会と契約を交わして、76億5000万ドル(約1兆円)で32年までのオリンピック放映権を取得。赤字であるにもかかわらずNBCは契約したため、大丈夫なのかと心配する声が上がっていたが、今回のオリンピック関連のコンテンツはスヌープのおかげで黒字になるだろうと見られている。

 イタリアのミラノ・コルティナダンペッツォで開催される2025年冬季オリンピックにも特派員として派遣されるのではないかと早くもうわさされているスヌープ。スヌープによるオリンピックバブルはまだまだ続きそうだ。