テレビ朝日のパリ五輪番組メインキャスターを務める元プロテニス選手の松岡修造が8日、五輪開催中としては異例となる「休養」で中継番組を欠席した。「体調不良のため」と説明されたが、松岡はいつも元気なイメージがあるだけに、業界内では「炎上騒動の影響では」といぶかしがる声が上がっている。

 同日の中継番組の冒頭、同局の安藤萌々アナが「松岡修造さんは体調不良で休養のため、内田さんとお伝えします」と報告。松岡のピンチヒッターとして、フィールドキャスターを務めるサッカー元日本代表の内田篤人が登場した。

 これを受けて、ネット上の視聴者からは「あの松岡修造さんが体調不良って驚き」「メインキャスターなのに休むってよっぽどなのでは」「本当に体調不良なら心配だけど、それ以外の理由もありそう」といった声が飛び交った。

 「体調不良」という説明をそのまま受け取ることができない人が多いのは、松岡をめぐり炎上騒動が起きていたことが原因だ。

 8日1日に行なわれたバスケットボール女子1次リーグの日本×ドイツで、松岡はハーフタイム中に主将の林咲希にインタビューを敢行。これに対して、視聴者から「選手たちが休む時間になにをやってるんだ」「選手の集中をかき乱して無神経すぎる」「元アスリートだったら迷惑なの分かるでしょ」などと批判が続出し、炎上騒ぎとなったのだ。

 ただ、このインタビューについては「ハーフタイム中のインタビューはバスケの試合で一般的に認められており、チームの許可も得ていた」と複数のメディアで報じられている。ネット上では「松岡修造の暴走」のようなイメージで語られがちだが、キャスターとしての仕事を果たしただけだったようだ。

 しかし、この炎上騒動をきっかけに各メディアで「競技終了後の共同取材で一人でしゃべりすぎて他の記者たちからひんしゅくを買っている」などとするバッシング記事が続出。これまでは持ち前の熱血キャラで「好感度のかたまり」のようなイメージだったが、一転して批判の的となった。