タレントのフワちゃんが、暴言騒動によって「芸能界追放」の危機に陥っている。大手スポンサーが「アウト」判定したことでテレビ業界に居場所がなくなる恐れがあり、業界内では「助け舟を出せるのはあの人しかいない」との声が強まっているようだ。

 騒動の発端は、自衛隊出身の芸人・やす子がX(旧Twitter)に投稿した「やす子オリンピック 生きてるだけで偉いので皆 優勝でーす」というポストに対し、フワちゃんが4日深夜にそれを引用しながら「おまえは偉くないので、死んでくださーい 予選敗退でーす」と書き込んだこと。すぐに投稿は削除されたが、スクリーンショットが出回ったことで炎上騒ぎになり、フワちゃんが「言っちゃいけないこと言って、傷つけてしまいました ご本人に直接謝ります」と謝罪する事態になった。

 8日には、フワちゃんが「先日、やす子さんに直接謝罪をさせていただきました」と報告。さらに、暴言を書き込んだ経緯として「これにアンチコメントがつくなら」という大喜利的なことをしているうちに誤って投稿してしまったと釈明した。

 一部メディアでは「やす子は謝罪を受け入れており、2人の間にわだかまりは残っていない」と報じられた。しかし、やす子は9日付のXで「私はSNSは明るい言葉を発信したいと思っているので、今後は言及しません」などと記したのみで、フワちゃんの謝罪については触れず。「わだかまりがないなら、やす子が和解したことを発信するのでは」との指摘が相次いでおり、フワちゃんへの批判は収まらない状況だ。

 騒動を受けて、Googleはフワちゃんが出演していたスマートフォン「Google Pixel」のCM動画をすべて非公開に。同社は「Googleは、他者を尊重しない行為に関しては厳格なポリシーを有しています。この度は該当するタレントを起用したGoogle Pixelで展開している広告・販促物などの掲載を停止いたしました」と厳しいコメントを発表しており、大手スポンサーのGoogleが「他者を尊重しない行為」と断じたことは業界に大きな衝撃を与えた。