国内問わず、駅の構内など街角に置かれたピアノに、通りかかった人が座って演奏する様子を捉えた大好きなテレビ番組があります。
その番組の影響なのでしょう。
街角に置かれるピアノは増え、旅中に遭遇したこともありました。
私はピアノが弾けないけれど、遠くから一緒に身体を揺らし、拍手でたたえるだけでもいい。
西アフリカに滞在していた際、ある店に置かれていたギターをフランス人(おそらく)の客がぽろりと弾き始め、
ブルキナベ(ブルキナファソ人)がアフリカの太鼓「ジャンベ」を叩き始め、即興の演奏が始まったことがあります。
私を一緒に連れていってくれていた日本人もジャンベの演奏に加わりました。
互いに言葉は通じなくても、音楽で語り合っているように感じられ、素敵な時間が流れる空間でした。
楽器を1つもこなせない私は、ビールを傾けながら、学生時代、1つくらい楽器でもやっていたら参加できたのかなぁと羨望の眼差しを向けていました。
その後、滞在を伸ばした私はジャンベを教わっていたんですけどね。
あの旅以来、ライブやコンサートに行くと、今から始めるならどの楽器がいいかなぁと思うことがあります。
オーケストラや吹奏楽団など楽器が多い演奏を観ていると特に。
でも、旅先に置いてあって、ふと演奏できるものがいいとなると、ピアノや太鼓、ギターがいいのかなぁとも思うわけで。<text:イシコ>
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