◆最新技術「レンジでこんがり焼き色がつくタイプ」は、おいしさ重視派に
そして最後は、レンチン調理で焼き色をつけることができる新しいタイプ。
この製品は電子レンジだけで生からこんがり焼き目が付く特許製法を駆使した焼き魚で、海心という宮城県・塩釜市の食品加工企業が製造しています。
レンジ加熱によって焼き色がつく秘密は、袋の構造にあり。レンジで温めると袋の裏部分の穴から水蒸気が抜けることでこんがりした焦げ目が付くように中の水分量が調整されるのです。
実際に温めてみると、確かに表面や皮部分に香ばしい焼き目ができました。さらには、全体としてパサパサ感は一切なく、身の内側がしっとりしている絶妙な仕上がりに驚きを隠せませんでした。これは期待を遥かに超えるレベル。
私は2024年3月に開催されたフーデックスジャパン2024で発見しましたが、すでにオンラインショッピングの他、イオンなどのスーパーでの大手スーパーでの取り扱いがはじまっています。
以上まとめると、おいしさを重視するなら「レンジでこんがり焼き色がつくタイプ」を。価格重視なら主流の「トレイのままレンチンタイプ」を。雰囲気重視なら「焼き目加工済のレトルトタイプ」を選ぶのが良いでしょう。
さあ、皆さんはどのタイプが気になりますか?
<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12