クリスマスにバレンタイン…と恋人と過ごすイベントが目白押しの冬。そんなイベントも利用して、気になる相手とどうにかなりたい!そんなあなたにおすすめなのが「スポーツ」なのです。一見無関係に思える「スポーツ」と「恋愛」の関係と驚くべき効果をお伝えします♡
スポーツで気になる人との関係が縮まる!その理由とは?
スポーツが恋愛に効果的と言われても、いまいちピンときませんよね。
どのように作用するのか、『恋愛学入門』を日本で初めて授業にし、人気を博す早稲田大学の森川教授にお話を伺いました。
①恋愛感情と錯覚する「吊り橋効果」が期待できる!
皆さんは「吊り橋効果」という言葉をご存知ですか?好きな人と一緒にドキドキする体験を経験すると、そのドキドキを「恋」と勘違いする、というあれです。
実はきちんと学術的にも証明されているのです。そして、運動による心拍数の上昇も、恋愛中のドキドキと同じものだと錯覚します。
応援しているチームが得点したり試合が白熱したりして興奮しドキドキ、ハラハラするスポーツ観戦も同様です。
つまり、この効果を利用すれば、気になる相手に恋愛感情をもってほしいという時に運動やスポーツ観戦で意識的に心拍数の上昇を作り出すことが効果的なのです!
またこれは、友達から恋人へと恋愛感情に発展させるだけでなく、すでに恋人同士の二人にも効果的なのです!
相手に対してドキドキし続けるというのは、常にマラソンを走り心拍数が上がっている状態と同じです。一生走り続けられないように、時が経つにつれ、健康な状態であり続けるために相手へのドキドキが自然と抑えられてしまうのです。
恋愛においてドキドキが続く期間は約1年半で、森川教授は「恋愛の賞味期限」と読んでいます。
関係性のマンネリ化を防ぐためには新しい試みやドキドキを作り出すことが重要です。そういった状況を作り出すためにも、一緒に運動をしたりスポーツ観戦をしたりするのは非常に有効なのです。
②恋愛は五感でしている!スポーツで距離が縮まると「匂い」を判断!
恋愛をするとき、人は五感を使って相手を吟味しています。
まず目(視覚)を使い相手を選別し、会話をするかどうかを判断します。会話では声や話し方(聴覚)、共感できる部分があるかをチェックします。
そして会話をクリアすると次のステップへ。相手の匂い(嗅覚)からは、自分と相手の血縁関係の近い遠いを判断することができるのです。
いい匂いだと感じたら血縁関係が比較的遠い人だと認識し、将来丈夫な子供を産める可能性が高いと判断します。
汗をかいた状態は、相手との匂いの相性を判断するのを助けるため、自然に汗をかくスポーツは遺伝子的にパートナーを選ぶのにベスト。相手の匂いをいいと感じた時が恋に落ちる瞬間とも言えるのです♡
お互いにここまでのチェック項目をクリアすると手を繋ぎ(触覚)、キスをする(味覚)ことでパートナーとしてよりふさわしいかどうかを判断していきます。
③趣味の共有が距離を縮める近道になる!
気になる相手と楽しく会話をするには共通の話題が重要ですよね。
同じスポーツを好きであるということは、スポーツ以外の趣味を共有するのと同様に、お互いに対する親近感アップにつながります。
共通の話題や価値観の一致は、仲間意識が生まれるため、相手との距離が縮まるのです♡デートに誘う時も、相手と自分が同じスポーツに興味があった場合には成功する確率が上がります。
また、観戦中に応援しているチームが得点したら、ハイタッチなど気軽なボディタッチも違和感なくできますよね!
デートには競技や試合選びも大切!おさえておきたい3つのポイント
好きな相手との仲を深めるために、スポーツが有効だということがお分かりいただけたでしょうか?
しかし、スポーツデートをすれば何でもいいというわけではありません!ここからはスポーツデートでおさえておきたいポイントをお伝えします。
スポーツ観戦をする場合
応援するチームや選手が相手と同じであることが重要!
応援する対象が同じであることは二人で一緒に盛り上がれるポイントです。国体やオリンピックなど、出身県や自国の選手を共通して応援することができるイベントがおすすめです。
二人の仲を深めやすく、試合後も会話のネタとなるため、恋愛を発展させる良いきっかけとなります。
力の差が拮抗する相手同士で対戦する試合がおすすめ!
対戦相手との力の差が大きすぎると盛り上がりに欠けてしまう可能性も。力が拮抗する相手同士なら、勝っても負けても「いい試合だった!」とお互いの思い出に残る試合になるでしょう。
また、知識があまりなくても楽しめるようなルールの分かりやすく、馴染みのあるものが良いでしょう。テニスやバレーボールなどのように比較的短時間で得点が入る競技もおすすめです。
試合を決定する前にリサーチしておくことが重要ですね。
スポーツを一緒にする場合
勝敗にこだわり過ぎず、楽しむこと!
スポーツを一緒にする場合は、勝敗にこだわり過ぎてしまうとその後のデートに影響が出る場合もあります。
そのため、一緒に身体を動かすことを楽しみ、達成感を分かち合えるようなボルダリングやランニングなどの競技がおすすめです。
今回お話を聞いたのは…
早稲田大学国際教養学部:森川友義(もりかわ とものり) 教授
政治学博士(Ph.D)。1955年生まれ。
早稲田大学政治経済学部卒、ボストン大学政治学修士号、オレゴン大学政治学博士号取得。
国連専門機関職員、外資系銀行での勤務を経て現職。専門は日本政治、恋愛学、進化政治学。政治学者として少子化対策を考え、独自に恋愛を学問的に分析する『恋愛学』を確立し全国で講演中。大学において開講の「恋愛学入門」は学生から絶大な支持を得ている。著書は『結婚は4人目以降で決めよ』、『一目惚れの科学』、『大人の不倫学』、『最強の恋愛術』(ロンブー田村淳との共著)、『若者は選挙に行かないせいで4千万円も損してる』等多数。